役員は1人でも会社設立できますか
個人事業から会社設立を考えています。会社にすることで対外的な知名度や信用を上げたいと思っていますが、経営自体は今までと大きく変えることなく自分でかじ取りをしていきたいと思っています。役員は社長1人だけでも会社にすることはできますか。
会社設立にあたって、会社の役員には取締役と監査役があります。取締役は1人以上必ず必要ですが、監査役を置くかおかないかは、定款で決めることができます。会社設立時に定款で監査役を設置しないと決めた場合、役員は取締役1人でも会社を設立することができます。
取締役3名以上かつ監査役が1名以上いると、取締役会を設置することができます。取締役会設置会社は役員同士の相互監視機能が期待できるため、出資者である株主から委任される権限も大きくなります。取締役1名の場合、取締役会がないため株主の権限が大きくなりますが、個人事業からの会社設立では、株主も自分自身なので問題はありません。
1人で会社設立の手続きを進めていく
会社設立の手続きをする場合、1人で行うのか、複数で行うのかを決めることが大切です。人数の規制は特にないため、どのような事業を行うかによって決めていくことになります。途中から人数を変えることは大変なので、1人で会社設立を行うと決めたら、その計画に基づいて手続きを進めていくことが大切です。
人数によって、手続きの内容が変わるということはありません。基本的な流れは、何人で会社設立をする場合であっても同じなのです。しっかりと知識を身につける必要があります。1人での場合は、他の人に頼ることができないので、自分自身で専門的な知識を学ぶことが大切です。
会社設立の手続きを進めながら、知識を学んでいくというのは極めて困難です。そのため、あらかじめ専門家に相談したりして、十分な知識を学ぶようにしなければなりません。特に、1人で手続きを行っていくと、分からないことが出てきた時に相談する相手がいないので、慎重に取り組むことが必要です。