e-Tax利用の理由は「税務署に行く必要がないから」

e-Tax利用の理由は「税務署に行く必要がないから」

国税庁は、国税電子申告・納税システム(e-Tax)の利用に関するアンケートの実施結果を公表しました。 [国税庁]国税電子申告・納税システム(e-Tax)の利用に関するアンケートの実施結果について(PDF) 全58,028 … 続きを読む e-Tax利用の理由は「税務署に行く必要がないから」

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国税庁は、国税電子申告・納税システム(e-Tax)の利用に関するアンケートの実施結果を公表しました。

[国税庁]国税電子申告・納税システム(e-Tax)の利用に関するアンケートの実施結果について(PDF)

全58,028件の回答がありますが、回答者の割合は、法人は2.5%、税理士(税理士法人)は1.2%で、大半が個人で給与所得者、事業主、その他ということとなります。
したがって、利用した手続きも、所得税の申告が54,393件でダントツの一位となっています。

アンケート結果のポイントは次のとおりです。

・利用しようと思った理由(複数回答可)は、上位から「税務署又は金融機関に行く必要がないから」が44,634件、「税務署の閉庁時間でも申告書等の提出(送信)ができるから」が36,269件、「ペーパーレス化が図られるから」が31,994件、「パソコン(インターネット)を有効活用したいから」が28,257件、「書面での手続に比べ負担(感)が軽減されるから」が27,531件と多くあり、e-Taxで申告の利便性が向上していることが伺えます。

・事前手続(電子証明書の取得・設定、事前準備、開始届出書の送信・利用者識別番号の取得、電子証明書の初期登録)については、いずれの項目も約60%が「とてもスムーズにできた」または「スムーズ」にできたと回答。その一方、約20%が「手間取った」または「非常に手間取った」と回答しています。利用しやすさについてもほぼ同様の結果となっており、さらなる改善が望まれます。

・e-Taxの普及拡大に向けた取組みについて、「電子証明書等特別控除の適用期間の延長」は約70%が「とても良い」または「やや良い」と回答。「医療費の領収書等の第三者作成書類の提出省略」は約90%が「とても良い」または「やや良い」と回答。「還付申告書の処理期間の短縮」は約80%が「とても良い」または「やや良い」と回答。いずれの施策も評価されています。

普及のための課題は、事前手続きや利用しやすさのさらなる改善となるでしょう。