不動産の現地調査では、主に3つの部分をチェックする必要があります。そこで本記事ではマンションの現地調査でチェックが必要なポイントを3つに分け、それぞれのリストを作成いたしました。ぜひ現地調査の際にお使いください。
不動産の現地調査で使える!3つのチェックリスト
では早速1つ目のリストからご紹介します。
1.最寄り駅から現地までの様子
まずご紹介するのは、最寄り駅から現地までの様子をチェックするリストです。
最寄り駅から現地までの道筋を実際に歩いてみると、思わぬ発見があります。ターゲットのニーズによってチェックすべき点は異なりますので、事前にニーズを把握してから調査に行くとよいでしょう。
最寄り駅から現地までの様子をチェックするリスト
- 道筋にコンビニやスーパーがある
- 道路や公園などに清潔感がある
- 子どもでも安全に歩ける道がある(ファミリー向け物件の場合)
- 街灯が多く、人通りが少なくても安心して歩ける(女性向け物件の場合)
- 学校、病院、銀行、塾、公園など、ニーズに合う施設が近くにある
- 近い将来に建設を予定している商業施設がある
- 反社会集団や宗教団体などの事務所は見当たらない
- つぶれたとおぼしきコンビニは見当たらない
チェックリストに項目がなくても、目についた施設や気になった点は全てメモしておくことをオススメします。写真を撮っておくのもオススメですよ。
2.建物の外観・周辺環境・住人の質
続いてご紹介するのは、建物の外観や周辺の環境、住人の質などをチェックするリストです。
段階によっては、建物の中に入ってのチェックが難しい場合もあるでしょう。例えばまだオーナーや不動産会社には問い合わせていないけれど気になる物件があるといった場合には、外側からしか物件を調査できません。
そういった場合には、物件の外側からどれだけ多くの情報を得られるかが肝となります。せっかく現地へ赴いたなら、ぜひ細かい部分までチェックしてみてください。
建物の外観・周辺環境などをチェックするリスト
- 建物の第一印象が良い
- 隣接する建物との境界線がハッキリしている
- 建物の外壁に目立った傷やヒビ、シミなどがない
- 建物が傾いていない
- 建物の外壁に触っても手には何も付かない
- 植物の手入れが行き届いている
- 物件の周辺で気になる臭いはない
- ベランダにゴミ、私物、ハトよけネットなどがない
- ゴミ捨て場の掃除が行き届いている
- 自転車がキレイに整列している
- 駐車場ではルールに沿って駐車してある
- 外廊下や玄関部分に清潔感がある
- 見える範囲に切れている電灯がない
- 時間を問わず騒音やトラブルの心配がない
- 近隣のマンションで空き部屋が目立たない
現地調査は、日を変えて3回ほど見に行くのがオススメです。
例えば最初に行った日が平日の昼間だったなら次は夜や週末に、晴れの日だったなら次は雨の日に行ってみます。これは、夜だけにベランダでタバコを吸う人や雨の日だけに起こる異臭などを見つけるためです。
ぜひ条件の異なる日を選んで、何回か調査に訪れてみてください。
また倉庫や工場などが近くにある場合は、フォークリフトを使用していないかどうかの確認も必要です。フォークリフトは意外と大きな音がするため、工場や倉庫が近くにある場合は稼働している曜日と時間をチェックしておくとよいでしょう。
嫌悪感を抱きやすい施設については、以下を参考にしてみてください。
嫌悪感を抱きやすい施設
- 墓地、火葬場
- 葬儀場、病院
- 下水処理場
- 刑務所
- ギャンブル店
- 風俗店、ラブホテル
- 踏切、線路、高架、高速道路
- 煙や騒音を出す工場
- 若者がたむろする路地や店 など
なお嫌悪感を抱く環境や設備は、ターゲットによって異なります。まずはターゲット層をしっかりと頭に入れ、その上でニーズを想像しながらチェックすることが大切ですよ。
3.物件の設備・環境・室内の様子
最後に紹介するのは、内部の様子を調査する際に使えるチェックリストです。
もし物件の中まで見せてもらえるなら、次の部分を主にチェックしてみてください。
物件の設備・環境・室内のチェックリスト
- 手すりや郵便受けなど金属製の部分にサビがない
- 壁や天井に目立った傷やヒビ、シミなどがない
- 共用部分に清潔感がある
- エレベーターに目立った異常がない
- 水まわりに臭いがない
- 収納(押し入れ)の天井にシミがない
- 気になる騒音は特にない
- 住人の雰囲気が良い
外観を調査する場合と同様に、やはり物件内の様子をしっかりと調査するには晴れの日だけでなく雨の日にも訪れるのがオススメです。もしかすると雨の日だけに発生する臭いや水漏れがあるかもしれません。
管理人さんがいる物件では、管理人さんに話を聞いてみるのもよいですね。直接的な住人の情報は得られなくても、ヒントとなる情報を得られる可能性はあります。
ただし調査方法によっては違法となる恐れがありますので、物件内は必ず許可を得てから調査してくださいね。
最後に、せっかく物件内を調査するならあわせてチェックしておきたいことをご紹介します。チェックした結果は写真に収めるか、メモに残しておくとよいですよ。
物件内を調査するならチェックしておきたいこと
- 給湯器やエアコン、エレベーターの設置時期
- ガスの種類
- インターネットとセキュリティの環境
- 掲示板に書いてある内容
- 部屋の広さ、間取り、設備への印象
- 窓やベランダから見えるもの、その印象
- 間取りや設備内容
まとめ
今日は、不動産の現地調査に使える3つのチェックリストをご紹介しました。
不動産の現地調査は、不動産投資を成功させるためには欠かせない工程です。チェックすべきポイントを事前にしっかりと確認し、チェックのし忘れがないように注意しましょう。